受胎告知
「あなたは、身ごもる。」
ナザレの娘 マリア のもとに、ある日 大天使ガブリエル が降り立つ。彼は告げた——「あなたは聖霊によって身ごもり、男の子を産む。名はイエス」。マリアは戸惑う。「私は男を知らぬ処女です」と。だが天使は言う。「神にできないことは何もない」。マリアは応える——「主のはしためです。お言葉のとおりに」。
この瞬間、処女のまま神を身に宿すという奇跡が始まる。西洋絵画でもっとも繰り返し描かれた場面である。画面には決まって、白百合(マリアの純潔)、白い鳩(聖霊)、そして開かれた本(読書中だったマリア)が描かれる。